とりあたまJAPAN
日はまた昇る!編
西原 理恵子 / 佐藤 優
2012年3月30日
新潮社
1,210円(税込)
漫画(コミック) / 小説・エッセイ / 人文・思想・社会
正論?暴論?マンガとコラムで世界がわかる。笑って学べる、現代の教科書。
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(無題)
ニュースや出来事を、おばちゃんなりに考えてネタにして、ボケをかましてお客さんに笑っていただく。誰も私に「真実」を期待していないし、誰でも自分の母親が世界情勢語ったら、「オカン、何を言うとるん?」と突っ込みたくなるでしょう。以前、うちの母親がテレビのダイアナ妃に向かって、「あんた、もっと我慢せんからいかんわね」と、つぶやいていたのを聞いて、これは何を言ってもダメだわと観念したこともありました(笑)。 これは、新潮社の月刊「波」に掲載された西原のコメントです。何と言ってもこの人の面白さは、喋りにありますね。西原は漫画家ですので漫画を褒めるべきなんでしょうが、私は下品で下手くそで繊細さの一欠片もない彼女の漫画を面白いと思った事は一度もありません。にもかかわらず、彼女の漫画を始め作品に接していたいと思うのは、彼女は間違いなく時代の空気を代弁していると思うからです。 少し本文から紹介しますと、私がアルコール依存症の夫ともう一回やり直したのを東京では「どうしてですか」と聞かれ「エートそう言われても」と困っていましたが、何も言わずにわかってくれるのが大阪の人だそうだ。こんな時関西人は「そらしゃないなあ、私もそう言うわ」「はよ、粉を食べましょ」。東京は筋の文化、大阪は情の文化なんですよ。分かりやすい文化論ですね。
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