随想

蓮実重彦

2010年8月31日

新潮社

2,420円(税込)

小説・エッセイ / 人文・思想・社会

いまなおノーベル文学賞の前評判や、オリンピックの招致に振り回される人々がいる。オバマは血なまぐさい演説を繰り広げ、サルコジは古典文学不要論を公言して憚らない。日本のお家芸のように言われた島国根性は世界に蔓延し、はしたなさを露呈しあう。しかしこのような時代にも心を湧き立たせてくれる、つつしみ深い人物や映画、小説の世界は確実に存在する。新たな思索と快楽を軽やかに綴る好著。

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