
爛
瀬戸内 寂聴
2013年12月20日
新潮社
1,650円(税込)
小説・エッセイ
83歳になる人形作家の上原眸の元に、長年の友人・大江茜が死亡したとの報せが届く。容姿も声も美しく人を惹きつける魅力に溢れた茜は、16歳までペルーに暮らし、帰国後若くして結婚し二人の娘に恵まれるが離婚、その後は数々の奔放な性を重ねてきた。折にふれ茜のいま夢中になっている情事について聞かされてきた眸は、自身の足跡と重ね、40年に及ぶ二人のつきあいに思いを馳せるのであった。最期まで爛々と輝く女の生と性を、91歳の円熟の筆で描く芳醇な物語。
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