緋の河
桜木 紫乃
2019年6月27日
新潮社
2,200円(税込)
小説・エッセイ
男として生まれた。でも、きれいな女の人になりたいなー。蔑みの視線ー。親も先生も、誰に何を言われても関係ない。「どうせなるのなら、この世にないものにおなりよ」その言葉が、糧になった。生まれたからには、自分の生きたいように、生きてやる。リスペクトがあるからこそ、想像力のリミッターを解除できた。事実と虚構の化学反応が生み出す、過酷で、美しく、孤独で、切なく、劇的で、潔く、笑えて、泣ける、ザッツ・エンターテインメント!
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(無題)
オネエキャラは今でこそTVを通してお茶の間にあっても当然のような顔をしているが、美輪明宏やカルセール麻紀の時代は大変であったに違いない。LGBTはいつの時代にも一定数が存在した。そして彼らは常に差別の対象であった。本書はカルセール麻紀をモデルとした小説である。幼少期から性転換手術を受ける事を宣言するまでが描かれている。
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