母性

湊 かなえ

2012年10月31日

新潮社

1,540円(税込)

小説・エッセイ

母と娘。二種類の女性。美しい家。暗闇の中で求めていた、無償の愛、温もり。ないけれどある、あるけれどない。私は母の分身なのだから。母の願いだったから。心を込めて。私は愛能う限り、娘を大切に育ててきましたー。そしてその日、起こったことー。

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Machi

母性について

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3.3 2024年06月29日

母親としての感情、娘の母親に対する感情だか、全ての人が同じものではなく、色々な人による様々な感情が描かれている。前半に出てくる部分で妊娠を自分の養分を吸い取る別の生き物。気持ち悪い。といった表現。自分には想像できないが、自分も初めての出産前、お腹にいる子供には不思議な感情だ。顔も見ていないのに自分に本当に愛情があるのかわからなく不安になったものだ。幸せな気持ちのはずなのに。母親として。また母親を思う娘として。母親への期待。娘への期待。様々な感情が表現されている。主人公の母親は、愛情があるはずなのに娘に手をかける。そしてその記憶はない。この母親には子供の頃から精神疾患があり、いわゆるグレーゾーンというところかも知れないが、そこに気付かす育ってしまう場合に犯罪が生まれるのではないか。優しいおばあちゃん、大好きなおばあちゃんは母親の病気に気付いてあげられなかった。という事になる。愛情をもって育てる。その育て方には正解はないのかと思う。

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