
風の盆恋歌新装版
高橋治
2003年6月30日
新潮社
1,760円(税込)
小説・エッセイ
散る前にせめて一度は酔いたい、あの酔芙蓉のように…。ぼんぼりに灯がともり、胡弓の音が流れて、風の盆の夜が更ける時、死の予感に震える男と女が忍び逢う…。互いに心を通わせながら離れ離れに二十年の歳月を生きた男女が辿る、あやうい恋の旅路を、金沢、パリ、八尾を舞台に描く長編。
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(無題)
普通、人生を共に生きる相手を決めるのは20代である。最近は晩婚化が進んでいるから、30代が多くなっているかもしれない。いずれにしても、人を見極める能力はまだまだの世代である。だから、伴侶の選択に間違いがあっても当然である。弾みで結婚したと言っても言い過ぎではない多くのカップルは、数十年の結婚生活の中で選択の間違いに気付いたとしても、大部分はそれを解消しようとはしない。「いまさら」との諦めが先に立つし、子供でもいれば「我慢しよう」と思うものだ。しかし何よりも経済問題が一番であろう。 本書は、都築克亮と中出えり子のダブル不倫の体裁を取っているが、実は人生のパートナーを選択し損なった二人が人生をやり直す物語である。やり直しは、それぞれの婚姻生活を解消して、新たなスタートを切るのが最もオーソドックスであろう。しかし、実際にはダブル不倫状態が生じるのは致し方ないところだ。それを解消すべく、動きだろうとするところで不幸な出来事が起き上がる。本書は悲恋物語である。
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