ペインレス 上巻
天童 荒太
2018年4月20日
新潮社
1,650円(税込)
小説・エッセイ
テロによって体の痛みを失ったその青年は、麻酔科女医にとって舌なめずりするような実験台だったー。
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(無題)
ペインクリニックと言えば、癌の末期患者に施す麻薬治療を思い浮かべる私である。しかし、痛みはそればかりではない。日常生活で膝痛や腰痛から始まって身体中あらゆるところの痛みで苦しむ患者が世の中には沢山いるのである。このような患者に施すのが神経ブロック療法である。この分野の専門医は麻酔科ということになる。心に痛みを感じない美貌の麻酔科医師・野宮万理。心の痛みを感じない彼女は、医学的にも個人的にも、「痛み」に異常なまでの関心をもつのだった。 そこに登場したのが貴井森悟であった。森悟は中東の紛争地帯で爆弾テロに遭い、痛覚を失った。「痛み」を生涯のテーマとする万理にとって、願ってもない研究材料であった。かくして、万理の森悟への診察が開始された。場所こそ万理のクリニックであったが、それは診察というよりセックスそのものであった。しかも、濃厚な。このシーンの模写は質量ともに凄い。既に性能力を失った老人を奮い立たせるほどだ。 それにしても、「痛み」と「セックス」はどこでどのように関連するのかが分からない。
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