赤い月(上巻)

なかにし礼

2001年5月20日

新潮社

1,650円(税込)

小説・エッセイ

夢と野望を胸に渡った満洲の地。広大な原野に立ちすくみ、馬賊の襲撃に怯えつつも、森田勇太郎は着実に地盤を固め、森田酒造を満洲一の造り酒屋にまで成長させていく。だが、「同じ着物は二度着ない」とまで言われた栄華も長くはなかった。夫・勇太郎の留守中、ソ連軍の侵攻と満人の暴動に遭い森田酒造は崩壊。妻・波子は二人の子供を抱え、明日の命すら知れぬ逃亡生活を余儀なくされる。夫との再会を信じ、ひたすら故国を目指す波子。しかしこれは、波子を呑み込む過酷な運命の始まりに過ぎなかった。母、満洲、極限状態。直木賞受賞第一作。

本棚に登録&レビュー

みんなの評価(1

starstarstar
star
3.8

読みたい

0

未読

0

読書中

0

既読

5

未指定

11

書店員レビュー(0)
書店員レビュー一覧

みんなのレビュー (2)

Readeeユーザー

赤い月

-- 2020年01月18日

『赤い月』(あかいつき)は、なかにし礼の小説。『週刊新潮』で1999年から2000年まで連載された。2001年に単行本化され、20万部を超えるベストセラーとなった[要出典]。 戦前・戦中の旧満州を舞台に、一人の女性の生き様を描いた物語で、なかにしの実際の体験をもとにした自伝的小説である。 2002年にNHK-FMでラジオドラマ化、2004年に東宝系で映画化・テレビ東京系列でテレビドラマ化され、2005年・2006年には文学座で戯曲化された。

全部を表示

Readeeユーザー

2019年8月

starstarstar
star
3.8 2019年08月30日

作詞家のなかにし礼が戦争体験を後世に伝えたいと書いた作品。満州からの引き揚げがリアルに書かれている。無政府状態、まさに地獄だ…

全部を表示
Google Play で手に入れよう
Google Play で手に入れよう
キーワードは1文字以上で検索してください