私という病

中村うさぎ

2006年3月15日

新潮社

1,320円(税込)

小説・エッセイ

「ああ、お願い。誰か、私に欲情して。」女としての価値を確かめるため、私はデリヘル嬢になってみた。東電OLは私だ、と感じた女たち。女が分からない男たち。性に悩む全ての読者に捧げる究極の私ドキュメント。

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(無題)

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3.1 2019年07月31日

中村うさぎという作家のものを読んだのは、これが初めである。そのきっかけは新聞の書評であったと記憶している。しかし、その内容や誰が評したのかは全く覚えていない。それでも読者たる私に「読んでみよう」との気を起こさせたのだから、書評としては成功だろう。 さて、こうして読み始めた本書であったが、「なんとも自分に正直なひとだなぁ」と、著者の人柄に感心する事しきりである。女性は40代後半ともなると、閉経と相前後して自分がオンナである事を捨ててしまう人が多いものだ。この人の場合、そんな年齢に差し掛かっての焦りがあるのかもしれないが、自らの女の性がどれだけ価値があるのかを確かめたくてデリヘルで働いた、というのだから驚きである。その事にあれこれ思索をめぐらすことはあっても、普通はそこまではしないものだ。何故そこまでするのか、誰しもが疑問に思うところだろう。著者は「過剰なる自意識」の所為だという。それが「私という病」なのである。

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