
室町無頼
垣根 涼介
2016年8月22日
新潮社
1,870円(税込)
小説・エッセイ
腐りきった世を変えてやる。前代未聞のたくらみを一本の六尺棒で。超絶クールな大傑作エンタテインメント。応仁の乱前夜、富める者の勝手し放題でかつてなく飢える者に溢れ返った京の都。ならず者の頭目ながら骨皮道賢は権力側に食い込んで市中警護役を任され、浮浪の徒・蓮田兵衛は、ひとり生き残った用心棒を兵法者に仕立てようとし、近江の古老に預けた。兵衛は飢民を糾合し、日本史に悪名を刻む企てを画策していた……。史実に基づく歴史巨篇。
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starstarstarstar 4.2 2020年03月06日
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骨皮道賢、芳王子、才蔵、蓮田兵衛の四人を中心として戦国を描く。筆者からの「只生きるべからず。知恵をつけるべし」とのメッセージ性が感じられる。光秀の定理と共通するテーマ性を感じた。
以下良語録。
「自らでさえわからない感情は、季節ごとに野に咲く花のように移ろい、変わり続ける。一時は交わり、いつしか離れていく。永久に人のものにとどまるものは、何一つない。」
「誰もがすぐに老いて、腰も曲がり、白髪になる。体も肌も萎む。つまりは、減っていく。じゃがの、一度身に着けた知恵は減ることがない。どこぞからお迎えが来る最後の時まで、心の中で反芻と発酵を繰り返し、その人を支える。萎まない。むしろ増えて豊かなもにになっていく。」
「謙虚であれ。未熟な自分を受け入れ、人を盲従することなく、信じよ。間合いを図りつつも、相手を敬え。」
「わしなど、この浮世では瀬に漂う芥のようなもの。」
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