国家の罠
外務省のラスプーチンと呼ばれて
佐藤優
2005年3月31日
新潮社
1,760円(税込)
小説・エッセイ / 人文・思想・社会
「背任」と「偽計業務妨害」容疑で、東京拘置所での勾留生活512日。第一審判決懲役2年6カ月、執行猶予4年。有能な外交官にして傑出した情報マンー。国を愛し、国のために尽くしたにもかかわらず、すべてを奪われた男が、沈黙を破り、「鈴木宗男事件」の真実を明らかにする。
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(無題)
うん、面白い。 国策捜査がテーマの著書が最近出始めているが、その中でのこの本の特色は、著者が拘留中や裁判を通じて、自分自身の立ち位置や気持ちに対して、極度なまでの客観的な視点を持ち続けていることだ。 ただ自己陶酔癖があるのか、少し自分をヒロイック的に描く所もあり、「そんなに君は英雄かね?」といいたくなるところもある。
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