仏教と資本主義

新潮新書

長部日出雄

2004年4月30日

新潮社

748円(税込)

人文・思想・社会 / 新書

奈良東大寺の大仏建立に重要な働きをした行基は、利他の菩薩行を推し進めて、革新的な労働倫理、職業観を創り出した。これはマックス・ヴェーバーが、西欧の近代資本主義の精神的な推進力としたカルヴィニズムの倫理と相通ずる。つまりわが国には、八世紀の天平時代、すでに“資本主義の精神”が存在していたのである…。日本に独自に開花したその源流をたどりながら、資本主義という「哲学」の本質に迫る。

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