歴史をつかむ技法
新潮新書 新潮新書
山本 博文
2013年10月17日
新潮社
880円(税込)
人文・思想・社会 / 新書
私たちに欠けているのは、受験などで必要とされた細かな「歴史知識」ではなく、それを活かす「技法」だ。歴史用語の扱い方から歴史学の変遷まで、「歴史的思考力」を磨きあげるための一冊。そもそも「幕府」とは何か?「天皇」の力の源泉とは?歴史小説と歴史学との違いとは?第一線の歴史研究者が、歴史をつかむための入口を最新の研究成果を踏まえて説く。高校生から社会人まで、教養を求めるすべての人へ。
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starstarstar 3.0 2019年05月24日
マルクス主義史観は、歴史には基本法則があり、その法則に基づいて発展していく、という見方です。その法則とは、生産様式という下部構造が発展していくと、上部構造である政治体制とのズレが生じ、政治改革が行われる、おいうものです。これは、大きな歴史のつかみ方としてはすぐれたものです。 しかし、マルクスが、原始社会ー古代社会-封建制社会ー資本主義社会ー社会主義社会ー共産主義社会というように発展段階を規定したことから、すべての地域の歴史をこのうちにどこかに組み込んで説明しようという弊害が起こりました。 歴史をつかむ技法というタイトルと推薦を見て買ってみたが、その「歴史的思考力」が何を意味するのかいまひとつ理解できなかった。
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マルクス主義史観は、歴史には基本法則があり、その法則に基づいて発展していく、という見方です。その法則とは、生産様式という下部構造が発展していくと、上部構造である政治体制とのズレが生じ、政治改革が行われる、おいうものです。これは、大きな歴史のつかみ方としてはすぐれたものです。 しかし、マルクスが、原始社会ー古代社会-封建制社会ー資本主義社会ー社会主義社会ー共産主義社会というように発展段階を規定したことから、すべての地域の歴史をこのうちにどこかに組み込んで説明しようという弊害が起こりました。 歴史をつかむ技法というタイトルと推薦を見て買ってみたが、その「歴史的思考力」が何を意味するのかいまひとつ理解できなかった。
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