「面白い」のつくりかた

新潮新書

佐々木 健一

2019年9月14日

新潮社

836円(税込)

ビジネス・経済・就職 / 新書

どうしたら人の心をつかむ企画が思いつけるのか。「安易な共感を狙うな」「アイデアは蓄積から生まれる」--「面白い」を追求してきた著者がそのノウハウ、発想法を披露した全く新しいアウトプット論。

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Readeeユーザー

創作論としての価値がある

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4.8 2021年12月22日

筆者はドキュメンタリーの撮り方について、方法論やバッドノウハウを説明する。そうして語られる内容はドキュメンタリーというものが叩く目の前の事実を描写するのではなく、製作者の意図を持って演出され、編集され、描写されるのだと述べる。そしてそれらの工程は対象を撮影する事前の調査によって決定づけられるという。つまりやたらめったら撮影すればいいというものではない、むしろ撮影の機会は限定してしまってその機会を最大限に活かすための準備、腹積もりが重要なのだ。これは脚本論や小説論に見られるアウトラインの作成が重要だという主張と重なる。より大雑把な概念から形を作っていくこと、そしてそのアイデアは単なる思いつきではなく調査中の気づきやメモによって形成される。もちろんこの主張に対する反論はいくらでも見つかるだろう。しかし、再現性の高い方法という意味では筆者の論は説得力がある。

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