絶対に挫折しない日本史

新潮新書

古市 憲寿

2020年9月17日

新潮社

968円(税込)

人文・思想・社会 / 新書

大きな流れがスッキリわかる、画期的日本史入門。固有名詞を減らし、流れを俯瞰で捉えれば、日本史はここまでわかりやすく面白くなる! 歴史学者ではない著者だからこそ書けた、全く新しい「ニッポン全史」。

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日本史の流れをゆる〜く学べる本

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3.6 2021年03月20日

時折古市節を交えつつ日本史の流れをテーマ別に追うことができる。

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ケムケム

フラットなポジションの日本史の本。通史とテーマ別の日本史が1冊になっているので、1冊で何度も美味しい。本文だけでなく注釈も軽妙洒脱なので読み飛ばさず、全部読めてしまう。

starstarstarstar 4.0 2020年10月06日

 ハラリの「サピエンス全史」に触発されて書きたくなった本らしい。覚える用語や人名が多すぎて日本史に挫折する人もいる。しかし、「サピエンス全史」のように固有名詞に頼らずに叙述し、しかもできるだけコンパクトに描けば、日本史の大まかな流れが理解しやすくなるだろうというのが筆者の意図である。  だから「絶対に挫折しない日本史」なのだ。    本の前半は通史。日本史を俯瞰して古代から現代まで辿る。後半は、テーマ史になっており、「コメと農耕の日本史」「神話と物語の日本史」「土地と所有の日本史」「家族と男女の日本史」「未来と予測の日本史」「戦争と平和の日本史」「歴史語りの日本史」の7つの視点で古代から現代まで辿るので、1冊の本で8回日本の歴史を読むことになる。  歴史本では、筆者の個人の思想が入っていてプロパガンダされているような居心地悪さを感じるものも少なくないが、この本はフラットな立場で書かれているような気がする。(私は浅学なので断言できません。)それが「挫折しない」理由にもなっているのではないか。  また注釈も面白く全部読んでしまった。  筆者が言うように、日本の歴史が「まとまる(古代)」→「崩壊する(中世)」→「再びまとまる(近代)」の流れであるならば、次の時代はどうなるのだろうか。  次は「ホモデウス」のように、未来の日本について描いてほしい。

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