将軍の庭

浜離宮と幕末政治の風景

中公叢書

水谷三公

2002年4月20日

中央公論新社

1,925円(税込)

人文・思想・社会

江戸の春、将軍の庭に遊ぶ人々。将軍とその一門、政府高官や京の公家たち。江戸宮廷の華やかな園遊会。江戸の秋、大坂で客死した将軍の棺が上陸する。庭を沈黙が支配し、待ち受ける政府面々を憂色がつつむ。将軍の庭だった浜離宮庭園-この場所と風景についた歴史の追憶。あるいは浜庭に交錯する政治と儀礼。よくもあしくも私たちの江戸があり、「始まりの終わり」の場所がある。

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