刻命

末浦広海

2012年5月31日

中央公論新社

1,870円(税込)

小説・エッセイ

殺人の罪で無期懲役囚となった居合いの達人・正高。40年の収容生活を経て仮釈放の身となったいま、妻や孫との新しい生活が始まろうとしていた。だが、そこに娘の姿はない。出所直前の轢き逃げ事故で他界していたのである。一度も会うことのなかった娘…その死の真相を調べるうち、正高は、驚愕の真実を知ることになる。父は、自らの罪と向き合い、娘への贖罪を果たすことができるのか。剣技を磨くことしか知らない男の、不器用だが気高い生き様を描く、乱歩賞作家の書き下ろし新作。

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(無題)

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3.3 2018年01月29日

「居合いの達人が剣を手に立ち上がるハードボイルドミステリー」というフレーズに魅かれてしまった。 読み進めるうちに主人公のイメージがやがて高倉健にダブり始めた。 剣の道で生きようとしていた主人公が、連合赤軍を思わせる事件にに巻き込まれるのだから、やはり「健さん」だ。どうして健さんなのかをわかる人は、僕と同世代を生きた人でしょう。剣の師と仰ぐ道場主の跡取り息子とその仲間を正当防衛のためとはいえ、切り殺してしまう。服役し仮釈放で出所したところから物語が始まる。 妻と子供のためだけに生きようと決めた主人公。服役中に交通事故で死んでしまった娘。生きて会うことの出来なかった娘の死の真相を追い始める。フィリピン・ヤクザ・数度にわたる出国履歴・現地の娘やテロ集団などといったキーワードから、娘の関係した驚きの役割を知ることになり、最後は単身ヤクザのなかに命をかけて人質救出に向かう。ヤッパリ唐獅子牡丹じゃないか。 この作者の作品は、初めて読んだが、質の高いエンタメ小説である。

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