紀州のエジソンの女房
島精機を支えた肝っ玉母さん・島和代物語
梶山寿子
2016年11月30日
中央公論新社
1,650円(税込)
人文・思想・社会
完全無縫製のニットを製造するコンピュータ編機「ホールガーメント」で知られる世界的企業・島精機。発明家でもある創業者・島正博が、妻・和代と二人三脚で築いた会社である。和代の「それ、世界初なんか?」の言葉が夫を発奮させ、比類なき製品を生み出す原動力に。社の黎明期には内職などで家計を支え、4人の子どもを育てた。晩年は「ホエール和代」というニックネームでラジオ番組にも出演。世の不正に“吼える”まっすぐな気性や気さくなおしゃべりで人気を集めた。島精機社長夫人としてだけでなく“和歌山の母”として、故郷や社員、そして家族を愛し、愛され、75歳で急逝した和代の波瀾の生涯を、島精機の歴史とともに描く。
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