52ヘルツのクジラたち

単行本

町田 そのこ

2020年4月21日

中央公論新社

1,760円(税込)

小説・エッセイ

52ヘルツのクジラとはー他の鯨が聞き取れない高い周波数で鳴く、世界で一頭だけのクジラ。たくさんの仲間がいるはずなのに何も届かない、何も届けられない。そのため、世界で一番孤独だと言われている。自分の人生を家族に搾取されてきた女性・貴瑚と、母に虐待され「ムシ」と呼ばれていた少年。孤独ゆえ愛を欲し、裏切られてきた彼らが出会い、新たな魂の物語が生まれるー。

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みんなの評価(381

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書店員レビュー(5)
書店員レビュー一覧

安保貴司

書店員

読んでいて幸せになって欲しいと思う本

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5.0
1
2020年05月08日

ほんまくらぶ.com

書店員

きっと、みんな、52ヘルツで鳴いている。

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3
2020年05月04日

ユウハル

書店員

未来に一歩ずつ踏み出す物語

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4.6
2
2020年04月29日

みやざきとおこ

書店員

(無題)

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3
2020年04月26日

ひさだかおり

書店員@精文館書店中島新町店

思う存分泣いた。泣きながら読み終わり、そして彼らの数年後の笑顔を思い、そっと微笑んだ。

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5
2020年04月20日

みんなのレビュー (32)

HONAMI

深い悲しみを持つ人の声なき声が聴こえる

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3.8 2022年06月10日

読書仲間におすすめされたので読んだぞ🤤🦏 虐待の認知件数は20万件。認知されてない件数は3-4倍じゃないかなと思ってる。じゃあその20万件は解決されるのか、そんなわけないんだよな。一生物の傷を誰にも知られず、生きている子供たちがいて、その子供が大人になって、誰からも知られずに生きていくしかない人が沢山いるはず。よく被虐待経験のある人同士はなにか神秘的な縁でお互いにそれを察知し合えることがあるという。52Hzはその不思議な縁を表しているんじゃないかな。強烈な悲しみにふと共鳴できる相手がどこかにいるはず。

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sai。m(_ _)m

一気に引き込まれる本屋大賞の読みやすさ!

starstarstarstar 4.0 2022年05月29日

とは、裏腹に内容は壮絶... 52ヘルツと言う、仲間に届くことのない周波数で鳴くクジラ。世界で一番孤独と言われるこのクジラが、この物語の主人公たちを表してる。 主人公と、主人公が出会った少年が受けた虐待は凄まじく、本当にこんなことってあるんだろうか?と疑いたくなる。 あまりの酷さに目を背けたくなる内容だけど、冒頭からの展開や、読みやすい文章で一気に引き込まれてしまった。 結末も、ものすごく理想的やけど、現実的な部分も抑えていて希望が持てた。 この話のように、52ヘルツの声が誰かに届くことって、ごく稀なことなんやろうと思う。 思うけども、そうであってほしい。 そうであることが、ただの願いじゃなくて、 少しでも現実に近づけられるよう、 その声を聞ける人になりたい。 いやー、むずかしい。 無理ちゃうか? いやいや、諦めたらあかんやろ? いやーでもできる気がせん、 いやいやいや、そんなん言ったら始まらん!! いや、でもなー、、、 ぐるぐるぐるぐる、、、、

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バッハ

🐶魂の番(ツガイ)♡

starstarstarstar 4.0 2021年04月21日

📝作者初の長編小説は感動作となった。 凄惨な物語の後に明るい希望の光は差し込むのか? 🖋️2021本屋大賞🏆

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Readeeユーザー

圧巻

starstarstarstarstar 5.0 2020年11月23日

久々に読んで良かったと思える本に出会えた気がしました。

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ころころむし

痛々しい日々の先に起こる奇跡を見ました

starstarstarstar 4.0 2020年04月27日

南の島に越してきた貴瑚の過去が少しずつ明かされてゆく。そんなある日、一人の少年と出会う。貴瑚は少年の母親の虐待を確信するが、すぐにはどうすることもできない。貴瑚の過去にも人にはわかってもらいにくい出来事があった。少年は行き場を失い、貴瑚の家にやってくる。貴瑚が癒されたクジラの泣き声は、少年の心を溶かしてくれるだろうか。少年に貴瑚がいてくれたように、貴瑚にも過去に大事な人がいた。「家族だから」「他人なのに」こんな当たり前は、この二人にはどうすることもできないことだった。勇気を持って人を信じ、受け止めることができるのか。真の孤独とは何かをふと思う。

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Readeeユーザー

虐待

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4.2 2024年10月22日

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Readeeユーザー

良かった

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3.4 2024年09月16日

Readeeユーザー

読みやすかった

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2.5 2024年08月04日

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とーちゃんの記憶装置

聞こえる人には聞こえる

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4.3 2024年07月07日

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Readeeユーザー

虐待

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4.2 2024年05月01日

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Readeeユーザー

(無題)

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4.1 2024年04月08日

 急展開さはなかったものの面白かった、というよりは良い作品だった、の方が合っている作品。ラストはそんな展開になるとは思わなかった。  ラストまで現実のことを考えてて、この一冊が凄くリアルに感じられた。 ・自分も52ヘルツのクジラの声みたいに声を上げてても聞こえない助けを呼ぶ声を聞けるようになりたい ・一人では生きていけないということを思い知らされた

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ドクショ

(無題)

starstarstarstar 4.0 2024年04月04日

 家庭内の虐待や、人の心の中の苦悩は、他の人からは、なかなか見えない。それに気づいて救い出してくれる人も苦しみを抱え、その声が他の人には届かない。それでも、人は支えあって生きていく。

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Readeeユーザー

(無題)

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3.8 2024年03月04日

Readeeユーザー

読みやすく、面白い

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3.9 2023年10月19日

面白かったですが、心動かされるほどではなかったです。 でも良い話でした。 続きが気になって、ついつい 夜更かししてしまう系のお話です。 あっと驚く展開がなかったせいか、 少し物足りなさを感じるような気がしました。 わりと想像の範囲内で進んでいく物語、という感じです。

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sa ki

(無題)

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4.1 2023年08月23日

凄惨な過去を持つ主人公が虐待され声を発せない少年と出逢い、かつての友人や大切だと思える人々との中で強く生きていく物語。 辛く重たい内容の連続で哀しい物語でもあるが、沈むだけ沈んだ先で出逢った人の優しさや暖かさが感じられる物語だと思った。 題名でもある仲間たちに聞こえない52ヘルツの周波数で鳴く世界に一匹だけの孤独な鯨の声。 少年の52ヘルツの声に耳を傾け、助けようとする主人公に心打たれた。 孤独を感じた時、52ヘルツ誰にも聞こえないはずの声に気付いてくれる存在がいるだけで救われる、誰かの52ヘルツの声に耳を傾けられる人でありたいと思った。

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Readeeユーザー

(無題)

starstarstarstarstar 5.0 2023年01月02日

グッときた。 52ヘルツの声が聞ける人間になりたい。

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Readeeユーザー

(無題)

-- 2022年07月15日

私たちは殺人などの凶悪犯罪は、金銭絡みか怨恨によって引き起こされると思っている。怨恨といえば怨恨であるが、発生事案のほぼ半数は親族間で起きているのが統計数字から見て取れる。逆にいえば、殺そうと思い詰めるほどの極端な人間関係が親族間では発生していると言うことである。家族は助け合い慈しみ合う人間関係が根底にあると多くの人は信じているが、実際はそうでもなく、憎しみに満ちた家族が結構多いのが実態なのだ。本書での母子関係は極端で、物語をドラマチックにしたてようとした著者が虚飾をに満ちた記述をしてると思ったら、それは大違いだ。世の中には本書に描かれた母子関係は実在するのである。

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Readeeユーザー

(無題)

starstarstarstar 4.0 2022年07月04日

切なさでえぐられる感じがするけど、 最後は人の温もりが感じられて好き

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Readeeユーザー

虐待

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4.2 2022年05月14日

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Readeeユーザー

(無題)

starstarstarstar 4.0 2022年01月01日

切なさでえぐられる感じがするけど、 最後は人の温もりが感じられて好き

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ななここ

読んで良かった。

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4.8 2021年09月12日

これでもかと不幸のミルフィーユ状態。 文章は読みやすいがキナコが受けた虐待、52が受けた虐待が心を抉ってきます。 このまま読んで大丈夫だろうか、と不安になりましたが(話そのものには引き込まれますが、読む側の心がしんどくなりました)最後の最後まで読む事が大事です。 最後まで読んで孤独からの解放を感じます。 キナコと52が今後貴瑚と愛(いとし)としてどんな未来を築くのか。 今後も何度も孤独が襲ってくると思う。 でも52ヘルツの歌声をあげて、またその歌声を聴き愛情を紡いでいってほしい。

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Readeeユーザー

(無題)

starstar 2.0 2021年08月15日

主人公、キナコの、私かわいそうでしょアピールがすごくて鼻についてしまうのと、そんなキナコを2人の男も友人も溺愛しているって構図が、典型的少女漫画っぽくて嫌だった。 幼少期から虐待を受けていたのに、虐待をするに至った母親、父親の心情が雑で、いまいち入り込めなかった。少年(ムシ、いとし)が虐待されるのもよくわからなかった。 これこれこういう行動と環境があって、あーたしかにこういう状況だったら子供に手をあげてしまうのかもしれないな、、、と少しは思いたかったというか。 アンさんも死ぬ必要あった??という感じ。自殺するほどかな、、そんなにキナコ好きか‥? 系統としては流浪の月に近いのかもしれないけれど、似て非なるもの、という感想。 あと、中身激重なのにこのポップな装丁にしたのはなんでなんだろ。温度差にびびった。

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粟田 淳

(無題)

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4.2 2021年08月10日

applecherry1981

かなり感動した

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4.6 2021年07月23日

虐待をつぶさに描くものの多い中で、 この本はワンセンテンスで大きく読み手の心に衝撃を与える。 52は最後は幸せになれる予感。 親でなくても、全くの他人でも、昨日今日知り合った人でも、52の心を理解して寄り添ってくれる人さえいれば大丈夫なんだ。私もわかる。 でも52、という名前には最後まで違和感あったなあ、、、

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もりりん

備忘録

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3.8 2021年07月12日

いじめ、虐待の本質をついていると思った。 子どもどうしのいじめではなく、大人から子どもの虐待は大人に深い闇があるということが表現されていた。 愛されることの大切さ、愛すことの大切さを感じられた。

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さゆりん

(無題)

starstarstarstar 4.0 2021年06月05日

世界一孤独な52ヘルツの歌声。誰かに届いて欲しいけど、暗闇の中でずっと彷徨うことしかできない。それでもいつか52ヘルツの声を聞き取って、返事をして、一筋の光が見えるときが来るかもしれない。 心が辛かった昔を思い出した。誰も助けてくれない。誰も知らない。そんな感情だったとき、誰が闇から引っ張り出してくれたんだっけ。今はちゃんと前を向いて生きていると実感できた。

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Readeeユーザー

どんな人も完全ではない。

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4.2 2021年05月25日

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金鯱

 

starstarstarstar 4.0 2021年05月17日

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Readeeユーザー

(無題)

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4.2 2021年05月02日

心が浄化された。 真っ暗な人生でも光はあるのかもしれないと思った。 疲れている時やどうしようもなく辛い時に読みたい。

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クリーム

ゆっくり心が溶かされる

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3.6 2021年04月27日

2021年本屋大賞1位受賞作品 心に深いキズを追った少女が、同じような境遇の男の子を救い出す作品 主人公よりも、その周りの彼女を励ます、見守る存在が輝く作品

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yamaura

(無題)

starstarstar 3.0 2021年04月20日

虐待され居場所を失った女性が、同様の虐待児を助け(られ)ます。 「かがみの孤城」から「流浪の月」、本作と、本屋大賞は近年、社会的弱者に寄り添う作品が選ばれる傾向と感じる。そのようなマイノリティは(当たり前だが)元々存在していて、今まで黙殺されていた、存在しないこととされていたのが、やっと光が当てられてきた、ということだろうか。   52ヘルツという音しか出せないクジラの声は、他のクジラには聞こえない。それが主人公達に例えられる。ただ、私達人間の場合、誰しもが、オープンできる部分と、隠したい(見られたくない)部分を持っていると思う。主人公達だけでなく、加害者も、救済者も、その他の人も、誰もに52ヘルツの部分はあるのではないだろうか。 詳細は省くけれども、ラストを読むと、52ヘルツを聞こえないものと諦め、閉じこもっては事態は好転することなく。聞こえない声を聞いてもらうには、救ってもらうには、結びつきを信じ、頼るべきというメッセージかと感じた。 社会を結局は信じられるものとするか、否かは、同様の「弱者に寄り添う小説」と大きく差別化される。前者の方が救いがあるが、そんな簡単なもんでもないよな、とも思う。

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opan

孤独な時に救われる物語

starstarstarstar 4.0 2021年04月12日

虐待系の物語は心に染みすぎる。ボロ泣き。

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