
滅びの前のシャングリラ
単行本
凪良 ゆう
2020年10月8日
中央公論新社
1,705円(税込)
小説・エッセイ
「明日死ねたら楽なのにとずっと夢見ていた。 なのに最期の最期になって、もう少し生きてみてもよかったと思っている」 一ヶ月後、小惑星が地球に衝突する。滅亡を前に荒廃していく世界の中で「人生をうまく生きられなかった」四人が、最期の時までをどう過ごすのかーー。 圧巻のラストに息を呑む。2020年本屋大賞作家が贈る心震わす傑作。
みんなの評価(192)
starstarstarstar読みたい
93
未読
39
読書中
6
既読
624
未指定
382
書店員レビュー(5)書店員レビュー一覧
ひさだかおり
書店員@精文館書店中島新町店
最期の時、私が好きで、私のことを好きな誰かと一緒にいたい。そういう誰かを見つけること、それが生き抜く意味だと、この物語は教えてくれる。
みんなのレビュー (19)
毛色が違うが、やはり凪良ゆうの物語
このレビューはネタバレ要素を含みます全て見る
いいね0件
(無題)
p.37 ごく平穏を装いながら、まったりと絶望しているぼくのような誰かは。 p.81 不幸はいつも他人の目や口によって露わにされる。 うーん、このへんまでは面白いなーと思って読んでたんだけどなあ、、、 とりあえず地球が滅ぶっていう派手な設定をつけて暴力をたくさん出しているだけで、結局人の繊細な心の動きとかは蔑ろにされてる感が否めなかったというか。 いい小説はたぶん、全然経験したことのないような立場のキャラクターでも、「こういう情況だったらこういう気持ちになるだろうな」って想像できる小説だと思ってる。高校3年生の友樹(ゆうき)も、ヤクザのパパ、信士も、歌姫Locoも、なんか物語の駒だな…という感情しか抱けなくて悲しい。 大体井上は顔だけであんなに藤森さんに惚れてんのか?あの性格なら藤森嫌われるだろ、案外子供の世界でモテるやつは絶世の美女じゃなくてそこそこ可愛くてノリがいいやつだと思う。藤森さんが養女で、でも親には愛されてて、でも本人は親の愛情に飢えてて、妹の名前が「真実子」…ってやりすぎでは?絶対愛されててねぇだろ。真実子ってつけるならたぶんもっと悲惨な家庭環境な気がするし。 信士と静香もさらっと人殺してて、やだなあと思った。それに、息子が包丁で刺されそうになった瞬間に横からパパが登場するなんて、映画だったらありそうな話だけどリアリティはないよね。なにそのタイミング。 Locoも、こんな鬱屈かかえたやつが時代のスターになれるもんだろうかと思って。いや、みんな多かれ少なかれ病んでるんだろうけど、なんとなく「一般人が想像したスター」感が否めなくて。 うちがひねくれてんのかなあ。流浪の月は大好きだったんだけどな。 生きるとは、幸せとは、みたいなことがテーマなんだろうけど、ただのお説教みたいに感じてしまった。
全部を表示ー部を表示
いいね0件
close

ログイン
Readeeのメインアカウントで
ログインしてください
Readeeへの新規登録は
アプリからお願いします
- Webからの新規登録はできません。
- Facebook、Twitterでのログイ
ンは準備中で、現在ご利用できませ
ん。
X

LINE
楽天ブックスサイト
楽天ブックスアプリ














ななここ
1ヶ月後地球が滅びる
1ヶ月後地球が滅びる、、、。 その時を前にしてどう生きるのか?という重いテーマもありつつ、最後の最後自分の願い、なりたかった自分に向き合います。 これを平和なときにしておけば!って所ですが、最後の1ヶ月を地獄にするか、桃源郷にするか。 どの章もすごく良かった。人もバンバン亡くなるし、暴力的な場面もありますが、本当に「滅びる」となった時、この本にあるように欲望の使徒になる人と、出来るだけ日常生活を送ろうとする人、最後まで生きてやる!と生きようとする人様々あると思います。 自分はせめて欲望の使徒にはなりたくないかな。 地球は滅びなくても災害の多い日本。 阪神・淡路大震災の時丸焼けになったお店のオーナーが「命があって良かった。お金はまたかせいだらいいねん。」と語っていたのを思い出します。 自分の中を不幸でいっぱいにしないよう、ポジティブに生きていこうと思いました。
全部を表示
いいね1件