歌舞伎役者 市川雷蔵
のらりくらりと生きて
単行本
大島 幸久
2021年8月19日
中央公論新社
2,200円(税込)
エンタメ・ゲーム
1964年正月、雷蔵は10年ぶりに歌舞伎の舞台に立った。なぜ歌舞伎から離れたのか?歌舞伎に戻りたかったのか?早世した映画スターの素顔に隠された「7つの謎」。
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(無題)
市川雷蔵といえばなんといっても眠狂四郎であろう。私がちょうど高校生の頃であった。虚無感、ダンディズム、ニヒリズムを漂わせた眠狂四郎はなんともカッコ良かった。眠狂四郎はオランダ人の転びバテレンが、自分を転ばした大目付に復讐するために、その娘を犯したことで生まれた子という設定だ。だから眠狂四郎は女を犯し、人を切り捨てることもためらわない、ダーティーヒーローであった。そして眠狂四郎といえば円月殺法である。刀を下段に構えて、刃を返し、ゆっくりと回転させ始める。敵はその動きを見ていると、まるで誘いこまれるように眠狂四郎に斬りかかり、そして倒されて行くのである。国民的時代劇「水戸黄門」に登場する葵の御紋の印籠のように正に決め場面である。ところが雷蔵は足腰が弱く、立ち回りに不安があったというのを本書で初めて知って驚いた。 さて、本書はそんな市川雷蔵を映画俳優としてよりも歌舞伎役者として見た時にどうなのか、という観点から迫ったものである。
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