モチの文化誌

日本人のハレの食生活

中公新書

坂本寧男

1989年11月1日

中央公論新社

555円(税込)

人文・思想・社会 / 新書

餅や強飯がハレの食事に重要な位置を占め、伝統儀礼に伴う藁製品にモチイネを使うように、わが国には伝統的「モチ文化」がみられる。東アジアに目を向ければ粽、すしから酒づくりまで、モチ性穀類は日常的にも利用されている。この“ねばねば嗜好”はどう獲得され、定着したのか。著者は穀類のモチ性品種の栽培と利用の起源と伝播を探求し、ついに「モチ文化起源センター」を見出す。民族植物学の方法と成果をヴィヴィッドに示す。

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