子どもたちの大英帝国

世紀末、フ-リガン登場

中公新書

井野瀬久美恵

1992年1月1日

中央公論新社

726円(税込)

人文・思想・社会 / 新書

19世紀末、ロンドンにフーリガンと呼ばれる不良集団が現れた。首にネッカチーフをまき、ラッパズボンにピカピカのブーツをはいて集団暴力を振う少年たち。彼らの名が現在にいたるまで、イギリス社会の規範に激しく抵抗する若者を象徴する言葉として深く根を下ろしていったのはなぜか。彼らをとりまく労働者階級の家庭、学校教育、娯楽、労働、ボーイ・スカウトに代表される少年運動などを通して衰退期を迎えた大英帝国に接近する。

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