軍艦奉行木村摂津守
近代海軍誕生の陰の立役者
中公新書
土居良三
1994年2月28日
中央公論新社
875円(税込)
人文・思想・社会 / 新書
浜御殿で生まれ育ち、若くして幾多の要職を勤めた木村喜毅は、長崎表取締並海軍伝習取扱になったことが契機となって軍艦奉行となり、その後も幕府の海軍建設に貢献した。咸臨丸のアメリカ航海では司令官として、また遣米使節副使として優れた外交能力を発揮した。明治政府になっても、その人格・経歴に対する評価は高く、在野から日本の近代海軍建設に力を尽くした。本書は、木村の行動の軌跡をたどりながら、幕末日本の諸相を描く。
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