鍵穴から見たヨ-ロッパ
個人主義を支えた技術
中公新書
浜本隆志
1996年12月20日
中央公論新社
726円(税込)
人文・思想・社会 / 新書
絶えず異国、異民族と接触している地理的状況に加えて、産業革命以降の富の蓄積が、ヨーロッパにおける独自の鍵と錠の文化を育んできた。それは日常生活にとどまらず、宗教、思想、法律、工学、芸術などのあらゆる面に深い影響を及ぼしている。本書は、鍵と錠の技術的変遷やそれを支えた職人の世界を概観したうえで、図像学、民俗学、社会学、文学といった多角的な視点から、広範な隣接領域へと拡がっている鍵文化の諸相を明らかにする。
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