贖罪のヨーロッパ
中世修道院の祈りと書物
中公新書
佐藤彰一(西洋中世史)
2016年11月30日
中央公論新社
1,012円(税込)
人文・思想・社会 / 新書
中世初期、アイルランドの聖コルンバヌスによって、自らの心の内に罪を自覚し、意識的にえぐり出す思想が誕生する。この「贖罪」思想は社会に大きな影響を与え、修道院の生活を厳しく規定していく。その絶え間ない祈りと労働からは、華麗な写本も生み出された。本書は、ベネディクト戒律からカロリング・ルネサンスを経てシトー派の誕生に至るまで、修道制、修道院と王侯貴族との関係、経済、芸術等から読み解く通史である。
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