自民党
「一強」の実像
中公新書
中北浩爾
2017年4月30日
中央公論新社
968円(税込)
人文・思想・社会 / 新書
自民党は結党以来38年間にわたり政権を担い、2度「下野」したが、2012年に政権に復帰。一強状態にある。その間、自民党は大きな変貌を遂げた。本書は、関係者へのインタビューや数量的なデータなどを駆使し、派閥、総裁選挙、ポスト配分、政策決定プロセス、国政選挙、友好団体、地方組織、個人後援会、理念といった多様な視角から、包括的に分析。政権復帰後の自民党の特異な強さと脆さを徹底的に明らかにする。
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自民党の強さ
安倍一強(当時)の自民党の強さを検証。二度の下野を経て与党であり続ける自民党は小泉、安倍といったトップを別にしても党組織や地方組織、業界団体や官僚等との重層的な結びつきは強固であり、今後も一時的な政権交代はあっても日本政治の軸であり続けることは間違いないだろう。しかしそれを支持する勢力はいまだに日本の高度成長を支えてきた勢力が中心でありどれも衰退が著しく、いずれは弱体化が避けられないのは間違いないのでそうなると自民党のありかたもまた変わってくるだろう。
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