動員の革命
ソーシャルメディアは何を変えたのか
中公新書ラクレ
津田大介
2012年4月30日
中央公論新社
836円(税込)
パソコン・システム開発 / 科学・技術 / 新書
あなたは、この革命を体感しているか?ソーシャルメディアはかつてない「動員」の力を発揮している。「アラブの春」、震災復興からビジネス、報道の世界まで、インターネットの枠を越えて現実社会を動かすエンジンとなっている。ソーシャルメディアでジャーナリズムの可能性を模索してきた著者が「情報」の未来を語る。
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(無題)
まず、書名の「動員」に引っかかりを感じてしまった。動員を辞書で引くと、軍隊,または国家の人的・物的資源を,平時の態勢から戦時の態勢に,あるいは戦時の態勢からさらに強度な臨戦態勢に移すことをいう、とある。著者がソーシャルメディアによって人々の行動に変化を見出したのを「動員の革命」と呼ぶのに違和感を感じたのだった。 ツイッターは納豆だ。“要するに、誰かが出たときについていきやすい―まさに納豆を一粒つまむと、粘りが次の豆につながるようなものです。”ネット上だとコピーが簡単だ。だから、何か面白い行動を起こした人がいれば、すぐに真似できる。応援のための情報拡散も簡単だ。ツイッターならリツイートするだけ、たったのクリック2回だ。“納豆は200回ぐらいかき混ぜるとグルタミン酸が出てきておいしくなります。ソーシャルメディアも同じで、たくさんかき混ぜればいいのです。” むかしは、この「かき混ぜる」が難しかった。何かやろうと思っても、身近に仲間がいない。出る杭は打たれてた。“ソーシャルメディア上でいろんな人に「こういうことを考えているのだけど、手伝ってくれないか」「多くの人にこんな情報あるって伝えて」と声をかけたり、「こんなことしようよ」と働きかけたり、ぐるぐるかき混ぜればかき混ぜるほど、粘りけが出てくる。すると、箸でつまんだ(飛び出した)ときについてくる納豆が多くなる―これが僕のツイッター=納豆論です。 以上のような視点を出発点にして、ソーシャルメディアの現在や可能性を語ったのが本書。 自分自身は行動に移せなくても、発信者を支援することはハードルが低い。ソーシャルメディアで情報を拡散、共有することから、寄付、サービス・商品購買型支援、投資型支援と様々な行動が考えられる。 要はソーシャルメディアで従来とは違う人の集め方や集まり方が出て来た。しかし、わが国においては、それは必ずしも明確な目的意識を持ったものではないもしれない。それでも数万、数十万の人の集まりエネルギーはどこに向かうのか。また、著者はソーシャルメディアが社会に浸透して行き、経済活動の一翼を担うと予言するが、コレは的中しそうな気がする。
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