英語コンプレックス粉砕宣言
中公新書ラクレ 678
鳥飼 玖美子 / 齋藤 孝
2020年2月7日
中央公論新社
924円(税込)
人文・思想・社会 / 新書
日本人がなかなか払拭することのできない英語コンプレックス。中学・高校の六年間学んでも話せるようにならない絶望が、外国人と軽妙なパーティートークをできない焦りが、過剰な「ペラペラ幻想」を生んでいる。英語教育の現場をよく知る二人が、コンプレックスから自由になるための教育法・学習法を語り合う。大学生、社会人向けに、英語の雑談でコミュニケーションを取るための具体的な方策も伝授する。
本棚に登録&レビュー
みんなの評価(1)
starstarstarstar
読みたい
7
未読
3
読書中
0
既読
7
未指定
14
登録しました。
close
ログイン
Readeeのメインアカウントで
ログインしてください
Readeeへの新規登録は
アプリからお願いします
- Webからの新規登録はできません。
- Facebook、Twitterでのログイ
ンは準備中で、現在ご利用できませ
ん。
シェア
X
LINE
リンク
楽天ブックスサイト
楽天ブックスアプリ
© Rakuten Group, Inc.
キーワードは1文字以上で検索してください
マツモトユリ
こんな英語教育なら受けてみたい
NHKの英会話でおなじみの鳥飼玖美子さんが、民間のスピーキングテストを入試に取り入れることに反対されていると知り、2冊続けて著書を読みました。 最初に読んだ『英語教育の危機』(ちくま新書 2018)は、鳥飼さんの危機感が溢れ出ていて、この先日本の英語教育はどうなるのか…と暗澹たる気持ちになりました。 しかし、2冊目の本書は、趣がずいぶんと違いました。齋藤孝氏との対談ということもあり読みやすく、英語がペラペラ喋れないコンプレックスがあるなら、まずきちんと発音できるようにするところから始めましょう!と、何だか思ってもみないところからボールが飛んできたけど、なかなかいいヒットが打てた!みたいな楽観的な雰囲気にあふれています。 英語が国際的に共通の言語となっているからと言って、いわゆるネイティブと同じように発音できるようになる必要はないとキッパリ。しかし、カギになる発音を身に付けることで、聞き取りもできるようになるというという話に納得です。 日本の英語教育への批判として、そもそも日本語で論理的に考え、自分の意見を持ってコミュニケーションできないのでは意味がないという意見があります。私もそれに賛成なのですが、それだけでは今後の英語教育をどうすればいいか行き詰まってしまいます。 文法中心ではダメ、やれリスニングだ、スピーキングだと何十年やってきても、英語を話せるようにならないのはなぜか。入試を気まぐれに変えるのではなく、今こそ何のために英語という外国語を学ぶのかをしっかり考え、学習指導要領を見直す必要があることがよくわかりました。
全部を表示いいね0件