増補版 わが人生記

青春・政治・野球・大病

中公新書ラクレ 721

渡邉 恒雄

2021年3月9日

中央公論新社

946円(税込)

人文・思想・社会 / 新書

詩人になりたかった幼いころ、哲学を愛した学生時代、徴兵されて苦悩し、反戦を願い、一時は共産党員になったことも。新聞記者として戦後の日本政治の修羅場を歩き続け、マスコミ界の伝説となった現在までの浮沈も波瀾も率直に記した一代記。ポピュリズムに警鐘をならし、プロ野球に鋭い提言を行うなど、著者の人生観、世界観が凝縮された戦後史の証言だ。病妻への思いを記した章などでは、ふだん見せない著者の人柄があふれ出る。巻末に「追悼中曽根康弘元首相ー私心なき勉強家 盟友との六十余年」を収録。

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