時代の一面

大戦外交の手記

中公文庫

東郷茂徳

1989年7月1日

中央公論新社

768円(税込)

人文・思想・社会 / 文庫

太平洋戦争の開戦防止に渾身の努力を続けた東条内閣時代、戦争終結をめぐって阿南陸相と激論をたたかわせた鈴木内閣時代、著者は、奇しくも開戦と終戦という、決定的局面で2度にわたって外務大臣を務めた。本書は、外交官に任官した第一次大戦勃発の頃より第二次大戦終末に至るまで、みずから直接見聞し、また関与した事件・諸問題等について克明に綴った。第一級の外交記録である。明治の外交官、陸奥宗光の「蹇蹇録」に比肩する、昭和外交史の名著。

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