
新選組100話
中公文庫
鈴木亨(1932-)
1996年12月31日
中央公論新社
1,210円(税込)
人文・思想・社会 / 文庫
滅びゆく幕府に殉じ、はかなくも散っていった新選組…。文久三年の誕生から明治二年の箱館戦争に至る新選組の戦いの軌跡を、延べ百人余の人物を通して辿る。子母沢寛以後の研究成果を踏まえて描いた、新選組隊士列伝であり、また同時に新選組史でもある。研究に役立つ史料メモを付す。
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新選組にまつわる100篇のエピソード。ともかく懇切丁寧な本という印象。基本的に史料を基にして書かれているが、この逸話について史料Aではこう書かれているが史料Bではこう、というように比較検討を記した「史料メモ」まで各エピソードの末尾に付されている。西村兼文、子母澤寛、永倉新八を主に参照しているが、副次的に他の人の残した日記、覚書なども。 それだけでもかなり親切なのに、巻末に参考文献一覧まできっちり入っている。日本語の文献はこのあたりいい加減なものも多いのでそれだけでかなり高評価ですねえ。ちなみにこの100の話は時系列順に並べられているので、読みながら新選組の歴史を辿ることもできてしまう。 ただし史料以外の参考文献については情報がやや古いので、あとは読者各自が補うべし、というところでしょうか(単行本の刊行は1981年)。この本をもとに創作されている作家さんももしかしたら多いのではと思いました。慣れていない人間が史料をいきなり読むのは大変なので、その前段階として読むのにもかなりおすすめです。
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新選組にまつわる100篇のエピソード。ともかく懇切丁寧な本という印象。基本的に史料を基にして書かれているが、この逸話について史料Aではこう書かれているが史料Bではこう、というように比較検討を記した「史料メモ」まで各エピソードの末尾に付されている。西村兼文、子母澤寛、永倉新八を主に参照しているが、副次的に他の人の残した日記、覚書なども。 それだけでもかなり親切なのに、巻末に参考文献一覧まできっちり入っている。日本語の文献はこのあたりいい加減なものも多いのでそれだけでかなり高評価ですねえ。ちなみにこの100の話は時系列順に並べられているので、読みながら新選組の歴史を辿ることもできてしまう。 ただし史料以外の参考文献については情報がやや古いので、あとは読者各自が補うべし、というところでしょうか(単行本の刊行は1981年)。この本をもとに創作されている作家さんももしかしたら多いのではと思いました。慣れていない人間が史料をいきなり読むのは大変なので、その前段階として読むのにもかなりおすすめです。
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