フランス革命史(上)

中公文庫

ジュール・ミシュレ / 桑原武夫

2006年12月20日

中央公論新社

1,466円(税込)

人文・思想・社会 / 文庫

あらゆる「近代なるもの」の源泉となった歴史的一大変革と流血を生き抜いた「人民」を主人公とするフランス革命史の名著。上巻は一七八九年の三部会招集から一七九二年のヴァルミの勝利まで。図版多数。革命史年表・ミシュレ年譜・人名解説索引付き。

本棚に登録&レビュー

みんなの評価(2

starstarstarstarstar 5

読みたい

2

未読

1

読書中

2

既読

2

未指定

13

書店員レビュー(0)
書店員レビュー一覧

みんなのレビュー (2)

Readeeユーザー

(無題)

starstarstarstarstar 5.0 2021年11月20日

十九世紀フランスの歴史家ミシュレによるフランス革命史。『フランス革命史』全体の五分の一ほどの抄訳。日本語訳は『革命史』も『フランス史』も抄訳しか出ていないというのが残念でならない。歴史学者としてのミシュレは、史料を駆使した実証的な歴史学を追究したようだけれど、対照的にその筆致はイメージや比喩を多用する傾向があり、詩的かつ文学的で主観的なのがひどく逆説めいている。実証的歴史学の産物としてよりは、むしろ文学作品として扱われがちなのも頷ける。十九世紀の歴史読み物のような印象。 ミシュレにとっての同時代(十九世紀)への言及もあるので、ある程度フランス史の知識がないと太刀打ちできないとおもわれる。私も読んでいて言葉それ自体を楽しむのとは別に、よく分からないと思う箇所がありました。上巻は三部会の招集からヴァルミの勝利まで。

全部を表示

あめさと

(無題)

starstarstarstarstar 5.0 2021年07月10日

十九世紀フランスの歴史家ミシュレによるフランス革命史。『フランス革命史』全体の五分の一ほどの抄訳。日本語訳は『革命史』も『フランス史』も抄訳しか出ていないというのが残念でならない。歴史学者としてのミシュレは、史料を駆使した実証的な歴史学を追究したようだけれど、対照的にその筆致はイメージや比喩を多用する傾向があり、詩的かつ文学的で主観的なのがひどく逆説めいている。実証的歴史学の産物としてよりは、むしろ文学作品として扱われがちなのも頷ける。十九世紀の歴史読み物のような印象。 ミシュレにとっての同時代(十九世紀)への言及もあるので、ある程度フランス史の知識がないと太刀打ちできないとおもわれる。私も読んでいて言葉それ自体を楽しむのとは別に、よく分からないと思う箇所がありました。上巻は三部会の招集からヴァルミの勝利まで。

全部を表示
Google Play で手に入れよう
Google Play で手に入れよう
キーワードは1文字以上で検索してください