フランス革命史(下)
中公文庫
ジュール・ミシュレ / 桑原武夫
2006年12月20日
中央公論新社
1,466円(税込)
人文・思想・社会 / 文庫
下巻は一七九二年の国民公会の招集・王政廃止・共和国宣言から一七九三年のルイ十六世処刑、一七九四年の最高存在の祭典、ロベスピエールらの全員死刑までを描く。図版多数。革命史年表・ミシュレ年譜・人名解説索引付き。
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(無題)
全体のレビューについては上巻を参照のこと。 下巻は1792年の国民公会の招集・王政廃止・共和国宣言から94年のロベスピエールらの処刑まで。 外国勢力だけでなくヴァンデ(王党派)との戦いなど情勢は複雑を極め、出来事が次から次へと起こり展開が分かりづらい。筆者のせいではないので、この点は仕方がないのですが。革命政府内での骨肉相食む泥沼の内訌が凄まじくて読んでいて震え上がるほど。ミシュレが特定の人物、とりわけ女性を描く時の筆致は何かが取り憑いているとしか思えない。尋常じゃなくスリリングな歴史読み物。
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