夜をゆく飛行機
中公文庫
角田光代
2009年5月25日
中央公論新社
649円(税込)
小説・エッセイ / 文庫
谷島酒店の四女里々子には三人の姉がいる。長女の有子は嫁いで家を出たが、次女寿子と三女素子と両親の五人暮らし。しかし里々子には実はもう一人「ぴょん吉」と名付けた弟が存在して…。うとましいけれど憎めない、変わらぬようで変わりゆく家族の日々を温かに描く、にぎやかで切ない長篇小説。
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(無題)
家族小説、4姉妹というだけで期待した。角田さんの小説は私の中でハズレはないと思っていた。多分、目線である4女に近い年齢で読んでいたらまた違ったんだろう。読書というものは年齢に関係なく入り込めると思っていたけどやっぱり主人公に近い歳でないと響かない最近つくづく思う。だから選書の段階で著者の年齢はチェックするようになったけど、それでもたまに現実逃避のためには世代を越える必要な気もする。
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