土方歳三新撰組を組織した男

中公文庫

相川司

2013年2月28日

中央公論新社

817円(税込)

人文・思想・社会 / 文庫

新選組「鬼の副長」土方歳三。多摩に生まれ箱館に散った三十五年の生涯を、彼が組織した新選組の変遷と対応させながら詳細に語る。新選組の平時と戦時の体制の違いなどに踏み込み、通説となっている幼少期の奉公説を覆し、世に知られる山南敬助の切腹、伊東甲子太郎暗殺事件の真実を暴き出す。新視点の史伝「土方歳三」決定版。

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Readeeユーザー

(無題)

starstarstarstar 4.0 2021年11月20日

 ある程度知識のある読者を想定しているようだが、初学者にも大変分かりやすいかと思う。諱とは何か、「天領」は明治以降の呼び方で以前は「御領」と言っていたなど、他の新撰組関係本ではスルーされそうな豆知識にも触れられており、江戸時代や幕末という時代そのものに疎いひとへも配慮がある。史料から複数の可能性が考えられる場合は、私見として、ないしは推測を提示するのみに留め、断定を避ける姿勢も好感が持てる。箱館新選組について詳しく書かれており、以前から複雑で実態がよく分からないでいたのですが、この本を読んで分かったような気がする。  入門としても知識を深めるのにも、いずれにもおすすめの良書と思います。

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あめさと

(無題)

starstarstarstar 4.0 2021年07月10日

 ある程度知識のある読者を想定しているようだが、初学者にも大変分かりやすいかと思う。諱とは何か、「天領」は明治以降の呼び方で以前は「御領」と言っていたなど、他の新撰組関係本ではスルーされそうな豆知識にも触れられており、江戸時代や幕末という時代そのものに疎いひとへも配慮がある。史料から複数の可能性が考えられる場合は、私見として、ないしは推測を提示するのみに留め、断定を避ける姿勢も好感が持てる。箱館新選組について詳しく書かれており、以前から複雑で実態がよく分からないでいたのですが、この本を読んで分かったような気がする。  入門としても知識を深めるのにも、いずれにもおすすめの良書と思います。

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