香港独立戦争(下)

C・novels

大石英司

1997年1月31日

中央公論新社

854円(税込)

ライトノベル

中国軍による香港島の軍事封鎖は長期化。食糧・水・電気を失った200万市民に対し、日本は人道的見地から救援を決断した。援助物資を満載した20隻余りの民間の貨物船団を護衛するのは、海自の輸送艦“おおすみ”とこれが搭載する対潜ヘリ・シーホーク1機のみ。しかしこれを主権の侵害ととった中国は、航路の随所に新鋭のキロ型潜水艦を潜ませ攻撃を宣言した。その餌食になるわけにはいかないが、過剰に反撃すれば戦争になる-外交上微妙な立場に追い込まれた船団は、世界が注目する中、中国潜水艦が待ち受ける東シナ海最大の難所、バシー海峡にさしかかろうとしていた。

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