ロビンソンの家
C・novels
打海文三
2004年2月29日
中央公論新社
990円(税込)
ライトノベル
17歳の夏、高校を休学したぼくはRの家を訪れた。今や誰も住むはずもないこの家は、かつて祖母がぼくを含む親族6人で暮らすために建てたのだ。その6人の中には、順子さんもいた。順子さんというのは、ぼくの母親の名前だ。でも彼女は12年前に自殺し、Rの家にぼくたちが住むことはなかった…。母としてより、ひとりの女として意識するぼくは、誰もいないはずのRの家で、風俗嬢の従姉・李花、勘当された伯父・雅彦さんのふたりに出逢い、一緒に暮らしはじめたー。明らかになっていく母の秘密と自殺の真実。そして官能的な身体の記憶。甘美でせつないミステリ。
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