曾根崎比丘尼
新・雨月物語
C・novels
富樫倫太郎
2005年8月25日
中央公論新社
1,045円(税込)
ライトノベル
関ヶ原の戦いも遠い昔話、赤穂浪士も過去となった九代将軍・家重の治世。淀川の下流で若い女の水死体があがった。大坂西町奉行所はただの「土左衛門」として片付けようとしたが、十手持ちの梅吉は死体に奇妙な特徴を見出す。首を深く抉った大きな傷、切り取られた小指。最近、似たような死体が他にも見つかっていたのだ。面倒くさがる上役に、一人で下手人を捕まえてこいと命令され、途方に暮れる梅吉。偶然再会した俳諧師の茶狸に相談していると、傍で聞いていた不審な男・仙次郎に突如、下手人がわかったと言われ…。若き日の「雨月物語」の作者上田秋成こと、仙次郎が人智を超えた謎と怪異に挑む。
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