
ファロットの休日
クラッシュ・ブレイズ
C・novels fantasia
茅田砂胡
2010年7月31日
中央公論新社
990円(税込)
ライトノベル / 新書
レティシアは至って気楽に声を掛けた。「よう、ニコラ。久しぶりじゃん」はじかれたようにニコラが飛び上がった。悲鳴を上げなかったのが不思議なくらいの過剰反応だった。ニコラがこれほど恐怖を覚え、緊張しているのには理由がある。レティシアは小柄で陽気で気さくな性格で、まさにどこにでもいる典型的な少年の一人だが、その正体は殺人鬼である。「その…誰か紹介してもらえないかな。こういうことに慣れていて、秘密厳守でうまく処理してくれる人」「ひょっとして俺を犯罪組織の構成員かなんかと勘違いしてねえ?」ニコラの眼が丸くなる。「…違うの?」-連続猟奇殺人事件の犯人(!)だったニコラが、被害者(!?)だったレティにまことに大胆な頼み事を?クラッシュ・ブレイズ、これにて終幕。
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