なぜヒトだけが言葉を話せるのか

コミュニケーションから探る言語の起源と進化

トム スコット=フィリップス / 畔上 耕介 / 石塚 政行 / 田中 太一 / 中澤 恒子 / 西村 義樹

2021年7月2日

東京大学出版会

4,400円(税込)

科学・技術

言語がどのように出現して進化したか? 他者の心(意図)を読む能力こそが言語コミュニケーションに重要であることを提起し,それを裏付ける理論およびデータとともに説得力をもって解説する.言語学,認知科学,進化生物学などを統合した瞠目すべき見解を示した一冊 序 第1章 コミュニケーションへの二つのアプローチ  1-1 「いじる」ってどういう意味?  1-2 コードモデル     1-3 意図の表出と認知    1-4 意図明示・推論モデル     1-5 自然コードと慣習コード     1-6 意味の二つの意味 第2章 コミュニケーションシステムの出現  2-1 組み合わせ的コミュニケーション     2-2 信号と応答の機能的相互依存  2-3 ニワトリが先か卵が先か    2-4 組み合わせ的コミュニケーションの成立し難さ   2-5 意図明示と推論ーーコミュニケーションへの第三の経路     2-6 組み合わせ的コミュニケーションの創出  2-7 言語の起源における連続と断絶 第3章 認知とコミュニケーション  3-1 語用論能力     3-2 会話の格率  3-3 語用論の一つのパラダイム     3-4 再帰的読心能力と意図明示コミュニケーションーー理論編  3-5 再帰的読心能力と意図明示コミュニケーションーーデータ編  3-6 協調とコミュニケーション 第4章 意図明示コミュニケーションの起源  4-1 コミュニケーションと比較研究法     4-2 意図的コミュニケーションと意図明示コミュニケーションの違い  4-3 大型類人猿のコミュニケーションは意図明示と推論を伴うか  4-4 大型類人猿は自然コードでコミュニケーションするか  4-5 ヒト以外の霊長類における読心能力  4-6 社会脳     4-7 意図明示コミュニケーションの出現 第5章 個々の言語を組み立てる  5-1 進化言語学     5-2 初期の意図明示コミュニケーション  5-3 初めての象徴    5-4 語用論の観点から見た原型言語  5-5 文法化について一言  5-6 文化的牽引,そして個々の言語の自然さ  5-7 言語進化におけるコミュニケーションの役割 第6章 進化的適応  6-1 適応主義     6-2 言語能力と適応  6-3 言語コミュニケーションと複雑な社会生活  6-4 警戒と論証  6-5 オオカミ少年を止めるには  6-6 ヒトのコミュニケーションの進化的安定性  6-7 言語は生物進化の大転換点か エピローグ 大問題に答える 訳者あとがき 用語解説

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