
AI vs.民主主義
高度化する世論操作の深層
NHK出版新書 612 614
NHK取材班
2020年2月10日
NHK出版
935円(税込)
人文・思想・社会 / 新書
AIが世論を誘導するーー。一見信じがたい話が、「デジタル選挙戦略」としていま世界中で展開されているのをご存じだろうか。 米大統領選やイギリスEU離脱の国民投票では、 国民が無意識のうちにWeb上に提供している多くの個人情報がAIに解析され、選挙キャンペーンに利用された。 それらはパーソナル化されたソーシャルメディアの政治広告によって人々の憎悪を煽り、 個人の不安に訴えかける「マイクロターゲティング」という巧みなサイバー戦略によってもたらされたものである。 そうした「マイクロターゲティング」の手法から、SNSユーザーの心理分析、 さらには真偽をすぐに見分けるのがほぼ不可能な「ディープフェイク」まで、 デジタル選挙戦術をめぐる技術は急速に高度化し続けている。 そのひとつの端緒となったのは2016年米大統領選だった。 Facebookの個人情報の流出、および他国からの選挙介入をめぐる一連の事件は記憶に新しい。 2016年米大統領選、トランプ政権の発足、そして2年前の中間選挙の裏側で何が起きていたのか。 そしてその流れの中で2020年11月に控える、大統領選のゆくえは。 米大統領選の取材・観測を長期にわたって続けてきた「クローズアップ現代+」制作チームが、 トランプ陣営の選挙戦略を担った広告会社(ケンブリッジ・アナリティカ)の元社員やデータアナリスト、 AIによる世論操作の権威と呼ばれる計量心理学者など、“キーマン”への長時間の独占取材を敢行。 最新のAI技術を駆使した世論操作とはいかなるもので、権力者にどう利用されうるのか。 日本は本当に他人事でいられるのか。 そして今、民主主義は、テクノロジーの手によっていかに変容しつつあるのか。技術に対抗する手段はーー? 世論操作の告発者や関係者らの生々しい証言を手がかりに、日本にも迫りくるその危機と民主主義の未来を探る、 渾身の取材記録。 目次 序章 AIは誘導する 第1章 激変する情報環境ーーデータ独占・フィルターバブル・ディープフェイク 第2章 恐るべき告発ーートランプ当選の黒幕、天才データアナリスト 第3章 偏向報道が拡散するメカニズムーーSNSの政治広告の実態 第4章 世論操作の効果と影響ーー人はどこまで操られるのか 第5章 デジタル選挙戦略の最前線ーー2020年アメリカ大統領選を読む 終章 私たちは民主主義を守れるか 序章 AIは誘導する 第1章 激変する情報環境ーーデータ独占・フィルターバブル・ディープフェイク 第2章 恐るべき告発ーートランプ当選の黒幕、天才データアナリスト 第3章 偏向報道が拡散するメカニズムーーSNSの政治広告の実態 第4章 世論操作の効果と影響ーー人はどこまで操られるのか 第5章 デジタル選挙戦略の最前線ーー2020年アメリカ大統領選を読む 終章 私たちは民主主義を守れるか
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民主主義の危機
AIが進化するに伴い、色々な業務に取り入れられていることは他書「文系AI人材になるには」で把握していた。 が、この進化が選挙活動にも応用されていたとは驚きだった。 本書ではFacebookでの話だけだったが、日本ではどうなのだろう? そこまで活用できるものなのだろうか。 旧来の選挙活動はもはや役ただずなのだろうか Facebookを全く使用していない自分はどうなのだろうか キュレーションアプリを使用していると影響されるのだろうか 色々考えさせられた本だった
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