
現代哲学の論点
人新世・シンギュラリティ・非人間の倫理
NHK出版新書667 667
仲正 昌樹
2022年3月10日
NHK出版
1,023円(税込)
人文・思想・社会 / 新書
半歩先の社会を問う 「人間」を中心とした近代哲学の前提が今、揺らいでいる。パンデミックやテクノロジーの急速な進化など、社会状況の変化によって、哲学には今どのような問いが生まれているのか?ネット時代の民主主義のあり方から、IT化による公/私の感覚の変化、シンギュラリティと人類の進化、動物・AI・クローンなどの「非人間」の倫理まで。アクチュアルな問題と哲学が交差する8つの論点を、具体的な議論を通して明らかにする。 《目次》 第一章 ネット化する世界で「議論」は可能かーー公共的理性のゆくえ 第二章 人はなぜルールに従うのかーー「ルール」の期限 第三章 プライバシーは消滅するのかーー変貌する公/私の境界線 第四章 テクノロジーは「超人」を創るかーーヒューマニズム vs. ポスト・ヒューマニズム 第五章 動物・AIにも権利はあるかーー非人間の倫理 第六章 エコロジーはなぜ哲学の問題になるのかーー人新世と新しい実在論 第七章 科学はどこまで客観的かーー「ポスト・ヒューマン」な科学論 第八章 我々は“自由意志”の主体かーー「自己決定」の条件 第一章 ネット化する世界で「議論」は可能かーー公共的理性のゆくえ 第二章 人はなぜルールに従うのかーー「ルール」の期限 第三章 プライバシーは消滅するのかーー変貌する公/私の境界線 第四章 テクノロジーは「超人」を創るかーーヒューマニズム vs. ポスト・ヒューマニズム 第五章 動物・AIにも権利はあるかーー非人間の倫理 第六章 エコロジーはなぜ哲学の問題になるのかーー人新世と新しい実在論 第七章 科学はどこまで客観的かーー「ポスト・ヒューマン」な科学論 第八章 我々は“自由意志”の主体かーー「自己決定」の条件
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Ida Kazuya
『人間を見つめる』近代哲学の“前提”の揺らぎを考える
現代哲学の論点=科学の発展や社会的環境の変化によって、(人間を中心とした)“現実”を見つめ直すという原点が揺らいでおり、その解釈に大きな幅が生まれている…。 本著では八つの章にて、その“揺らぎ”が表出し新たな境目が必要となっているテーマを掘り下げている。 ①討論倫理(公共的理性)とは何か?とその行方… ②人はなぜルールに従うのか?「ルール」の起源 ③IT化によって「公/私」の区分はどう変化するか?プライバシーは消滅するのか? ④科学技術の発展によるヒューマニズムvs ポストヒューマニズム ⑤動物やAI、非人間の倫理はどう構築され得るのか? ⑥エコロジーはなぜ哲学の問題になるのか?人新世の新しい実在論 ⑦ポストヒューマンな「科学」論の客観性 ⑧自己決定とは何か?何が自己決定を可能にするのか? これらのテーマはいずれも、近代哲学における認識や行為の“主体”としての「人間」の定義が曖昧となり、『新しい思考の軸/これからの哲学の方向性』が滲み浮かんでくるような感覚を促してくれ、とても興味深く面白く読ませてくれた。
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