
リジ-が斧をふりおろす
Hayakawa pocket mystery books
ウォルタ-・サタスウェイト / 松下祥子
1992年4月1日
早川書房
1,068円(税込)
小説・エッセイ / 新書
1892年8月11日、マサチューセッツ州フォール・リヴァーの名士の娘、リジー・ボーデンは父と継母を斧で斬殺した容疑で退捕された。しかし、彼女は裁判で無実を申し立て、結局その主張が陪審から認められて釈放された。事件が迷宮入りしてからほぼ30年後、家族と一緒に海辺の村に避暑にきていた少女アマンダは、自分の隣の家で暮らすのがあの悪名高いリジー・ボーデンであると知って、思わず胸をときめかした。あの人は本当にむごたらしいやり方で両親を殺したのだろうか?だが、村で偶然に出会ったリジー・ボーデンは、厳格ななかにも優しさを感じさせる年配の女性で、アマンダはすぐに好きになってしまった。そんなある日、昼寝からさめたアマンダは、大嫌いな継母が斧でめった切りにされているのを発見した。13歳の少女が体験したひと夏の恐怖を、禁酒法の時代を背景にきめ細かな心理描写で描く戦慄のサスペンス。
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