ささやかな手記

ハヤカワ・ミステリ

サンドリーヌ・コレット / 加藤 かおり

2016年6月9日

早川書房

1,760円(税込)

小説・エッセイ / 新書

目覚めると、鎖をつけられ、地下室で監禁されていたー。ある事情から、人目を避けて南フランスの田舎の民宿に滞在していたテオは、周囲の山中を散策していたところ、廃屋めいた家に暮らす老兄弟によって囚われの身となってしまう。地下室の先住者リュックは、彼にこう告げる…「地獄にようこそ」。あらゆる農作業と重労働、家事に酷使され、食べ物もろくに与えられず、テオは心身ともに衰弱していく。ある日、老兄弟の隙をついて脱出を試みるが。フランス推理小説大賞、813賞の二冠に輝いた傑作サスペンス!

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toruo

(無題)

-- 2022年05月12日

これはミステリと言っていいのか…主人公は刑務所を出たばかりの男。ただしヤクザものとかではなくてそれなりの職業についたことがあり教育程度も高いという設定。実の兄相手に障害事件を起こし、出所早々にさらに揉め事を起こして人里離れたホテルに潜伏する。隠遁生活の中で山歩きの楽しさを知ってきたころ、山奥にひっそり暮らす老いた兄弟に監禁されてしまい、奴隷として酷使されてしまう、という粗筋。 プロローグにおいてこれらは全て提示されており謎解きの妙味は無く、人がその人格を壊されていく嫌な描写が延々と続くのみだけど何故か読まされてしまう、といった作品でした。後味良く無いのが平気な人にはおすすめできます。

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