あなたの人生の物語

映画メッセージの原作である表題作を含めた短編集。地球に突如現れた異星人と交流をしていた言語学者は自分の娘の短い人生を語り出す。 バビロンの塔で暮らす人たちを描く「バビロンの塔」や、天使が現代に現れることによって起きる災厄を描く「地獄とは神の不在なり」などが収録された短編集です。わたしは、ゴーレム製造技術などの魔術が産業革命時代に存在したとする「七十二文字」が気に入りました。

　どの短編も、アイデアは面白いが説得力に欠ける気がする。どれでもいいから、どれか一つを長編として、しっかり書くべきではなかったか。

作中の変分原理とは通常、理学部物理学科2年が学習する内容である。しかし、その原理の示すところは（文章の上では）単純である。すなわち、「ある物理量の取り得る値は、その量の時間積分を最小にするよう決まる」。この原理に従うと、林檎は落ちるし、地球は公転する。さらに、光は2点間を、最短時間をとるよう進む。 かくのつかれた おもしろかった

映画を見る前に本を読みました 短編集で映画化されたのは、この中のワンストーリーなんだけれど、どれも面白いです。そして難しい。 数学のいろいろ出てくるの難しい。 でも私の好きなタイプの作品であった。

映画「メッセージ」を観た後の読書で映像と本のそれぞれの表現の違いを知った。SF小説に普段手を出さないので伊藤計劃さんの本を以前読んだこともあってSFは思ったよりずっと読みやすくて内容がしっかり詰まっているので面白い。そのなかでやはり情緒的なものをたっぷり含んでいて一遍一遍読み解くたびに感嘆のため息が漏れる。素晴らしい本に出会えた。

映画「メッセージ」を観た後の読書で映像と本のそれぞれの表現の違いを知った。SF小説に普段手を出さないので伊藤計劃さんの本を以前読んだこともあってSFは思ったよりずっと読みやすくて内容がしっかり詰まっているので面白い。そのなかでやはり情緒的なものをたっぷり含んでいて一遍一遍読み解くたびに感嘆のため息が漏れる。素晴らしい本に出会えた。