夜にその名を呼べば

ハヤカワ文庫

佐々木譲

1995年5月15日

早川書房

726円(税込)

小説・エッセイ / 文庫

1986年10月、ベルリン。欧亜交易社員の神崎哲夫は、とつぜん窮地に陥った。親会社の共産圏への不正輸出が発覚、証拠湮滅をはかる上層部の指令で、神崎は命を狙われる身となったのだ。しかも上司殺害の濡れ衣まで着せられ、彼はベルリンの壁を越えて東へ亡命、消息を絶ったーそれから五年後、日本の関係者たちに謎の手紙が届き、雨の小樽に凄絶な復讐劇が幕を開ける。新時代のミステリの担い手が放つ、入魂のサスペンス。

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