アリスの消えた日

ハヤカワ文庫

中村正軌

1995年7月15日

早川書房

598円(税込)

小説・エッセイ / 文庫

1985年、パリ。新学期が始まった月のある日、下校途中のアリスが誘拐された。エグゾセを継ぐ新ミサイル開発中のアンドレ・ベルナール空軍中佐の一人娘だった。誘拐犯は軍事科学情報の獲得を目的とする、東側とアラブ人からなるテロ・グループで、人質の片目を針でつぶしてから交渉に入る「シュテッカ」だった。この日から中佐の地獄が始まった。『元首の謀叛』の直木賞作家が、残虐なテロ・グループへの反撃を描く迫真作。

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