ロング・グッドバイ

どこもかしこもハードボイルドな感じの小説で、飽きずに読める。最後にはどんでん返しもあり、さすが名作。また、同系統作家だけあって村上春樹の訳は上手いと思う。audibleたとこの朗読が嫌いな人多いみたいだけど、淡々とした感じか私的にはとても雰囲気あっていて良かった。 とはいえ、個人的には色々突っ込みどころが多いというか、格好良い雰囲気出してるだけで動機が意味分からん？となることだらけ。 テリー・レノックスの逃亡は、なんか世捨て人みたいにしてたのに何それ？みたいな気分になるし、最後の方でリンダ・ローリングと寝るとことか、ナンデナンデ？コノオンナノヒトナニシタイノ？みたいな気持ちになる。 大体、雰囲気出す以外で女と寝る下り必要だったか？ウェイド夫婦も結局何したいのかよく分からんし、キャンディも行動原理が？？？会話も、持って回った感じで喋ってるけど、実は皆大したこと言ってない的な・・・。 それでも面白いからさすが。 個人的には、ウェイドの原稿の中で、作家は何でも何かのようだと例えずにいられない馬鹿野郎だみたいなのは笑えました。

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