わたしの名は赤(上)新訳版

ハヤカワepi文庫

オルハン・パムク / 宮下遼

2012年1月31日

早川書房

1,100円(税込)

小説・エッセイ / 文庫

1591年冬。オスマン帝国の首都イスタンブルで、細密画師が殺された。その死をもたらしたのは、皇帝の命により秘密裡に製作されている装飾写本なのか…?同じころ、カラは12年ぶりにイスタンブルへ帰ってきた。彼は件の装飾写本の作業を監督する叔父の手助けをするうちに、寡婦である美貌の従妹シェキュレへの恋心を募らせていくー東西の文明が交錯する大都市を舞台にくりひろげられる、ノーベル文学賞作家の代表作。国際IMPACダブリン文学賞(アイルランド)、最優秀海外文学賞(フランス)、グリンザーネ・カヴール賞(イタリア)受賞。

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toruo

(無題)

-- 2022年05月12日

これはトルコのノーベル賞受賞作家、オルハン・パムクの作品。 面白かった!16世紀、オスマン・トルコ時代のイスタンブールが舞台。皇帝に仕える細密画師の一人が惨殺され、そこから謎解きがはじまる。基本的に謎解きのエンターテイメント作品で、各章はそれぞれ「わたしは~」というタイトルで一人称で語られていきます。謎解きの過程で語られていく絵に対する画人の考えかた、西洋美術に対する思い、宗教感などが実に興味深い。ここに書かれている画家は果たして職人なのか芸術家なのか、偶像崇拝を禁じられている宗教社会における画家の在り方とは、等々、非常に興味深いものがありました。西洋美術、とくに遠近法について語られている部分“皇帝と犬を同じ大きさに描くのは正しいのか否か”などなど。謎解き話であり、エンターテイメント作品ではあるのですが芸術論、宗教論としても面白く読めると思います。 上下で長いのですがノーベル賞作家の本ということでちょっと想像してしまうような取っつきにくさもありません。

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